映画と映画の音楽  by  M・I

音楽を気にしながら映画を観る、そんな雑感

2015-12-23から1日間の記事一覧

2011.5.30 「プリンセストヨトミ」有楽座

2011.5.30 「プリンセストヨトミ」有楽座 万城目学原作の映画化。テレビスポットはちょっとそそる。 豊臣の子孫のプリンセスを何百年にも渡り大阪の人々(男たち)が守り続けているという話。その組織はOJO 。明治維新の時、正式に維新政府より承認さ…

2011.5.24「神様のカルテ」試写室

2011.5.24「神様のカルテ」試写室 深川監督、中々である。ちゃんと世界感を作っている。 慌しいこの世界に異分子とさえ言える価値観の主人公とその妻。原作は漫画。 全編物静か。それをだれることなく見せきったテクニックは大したもの。これは脚本…

2011.5.20「漫才ギャング」角川シネマ新宿

2011.5.20「漫才ギャング」角川シネマ新宿 漫才の品川庄司の片割れ、品川ヒロシの脚本監督作品。品川は2本目。 佐藤隆太、上地祐輔の主演。 売れない漫才師の佐藤と、喧嘩三昧の上地が、留置所で出会い、上地のツッコミのセンスを見抜いた佐藤が、…

 2011.5.19「これでいいのだ」丸の内TOEI  

2011.5.19「これでいいのだ」丸の内TOEI 赤塚不二夫の、絶頂から凋落 (収まり) に至る話を新人編集者 (堀北真希) を通して描く。浅野忠信が赤塚役。カッコ良過ぎると思ったが、頑張っている。ほとんど私と同時代、同感性。この映画、一般性はあるか…

2011.5.10 「八日目の蝉」丸の内ピカデリー

2011.5.10 「八日目の蝉」丸の内ピカデリー 不倫相手の子を堕した女が、その相手と妻の生まれたての子を誘拐し、逃亡しながら、4歳まで育てる。子供は実の母と思う。女は捕まり、子供は実の親の元に戻るも、親と思えず。馴染めないまま成人して今…

2011.5.10「ブルーバレンタイン」シャンテ  

2011.5.10「ブルーバレンタイン」シャンテ これは結婚に至る熱い日々と、それから5年後の危機を迎えた日々を、見事なカットバックで繋いだ、夫婦の誕生と崩壊の物語。 女には家庭というものへのトラウマがあり、男は温かい家庭というものを知らな…

2011.5.9「抱きたいカンケイ」丸の内東映 

2011.5.9「抱きたいカンケイ」丸の内東映 ナタリー・ポートマンのアイドル映画。「ブラック・スワン」の公開を控えているのに、こんな駄作が先に出て良いのか。売りがN・ポートマンのみであれば、逆にこの時期しきないのか。 久々に何の捻りもない…

2011.5.9「キッズ・オールライト」シャンテ  

2011.5.9「キッズ・オールライト」シャンテ レズビアン夫婦の物語。 人口受精で二人は一人ずつ子供を生む。姉弟はレズビアンの模範的家庭環境で順調に育ち思春期を迎える。二人は父、つまり精子提供者を知りたくなり、突き止め、会う。男は、家庭を…

2011.4.22 「毎日かあさん」角川シネマ新宿

2011.4.22 「毎日かあさん」角川シネマ新宿 西原恵理子の漫画の映画化。自身と旦那の実話である。かつて本物の夫婦だった小泉今日子と永瀬正敏が夫婦役を演じて、実にハマっていた。 アル中のダメ夫と、生活の為にひたすら漫画を描き、子育てをし、…

2011.4.19 「トゥルーグリット」 シャンテ

2011.4.19 「トゥルーグリット」 シャンテ 「トゥルーグリット」はコーエン兄弟の西部劇。子役の女の子が見事。 音楽は木管を上手く使っていた。Claのソロが西部の荒野にこんなに合うなんて。 蛇に咬まれた女の子を抱きかかえて夜の荒野をひた走る…

2011.4.14「ザ・ファイター」丸の内ピカデリー 

2011.4.14「ザ・ファイター」丸の内ピカデリー アメリカの片田舎のぐちゃぐちゃの家族関係ながら、絆だけは固い家族の中の、兄弟の物語。兄はボクサーでいいところまで行くも、今はヤク中。家族のトラブルの元。弟はボクサーとして可能性を秘めてい…

2011.4.8「わたしを離さないで」シャンテ 

2011.4.8「わたしを離さないで」シャンテ 衝撃である。小学校3,4年の頃、「死」の恐怖が解り始め、声にならない声を出して叫んだ、多分誰もが経験したのではないかと思うアレが、見事にそのまま映像になっていた。 イギリス片田舎の寄宿舎の子供…

2011.3.31「SP革命編」スカラ座

2011.3.31「SP革命編」スカラ座 昨年の前編のタイトルは何編だったか? 尻切れトンボで何だこれはと腹がたった。 その続き。と言ってこれだけ見て何の過不足もなし。前編は単に岡田準一のアクションを見せたかっただけか。 話は政治的陰謀に尊敬…

2011.2.3 「相棒 劇場版Ⅱ」丸の内東映2 

2011.2.3 「相棒 劇場版Ⅱ」丸の内東映2 「相棒」初めて見る。以外に面白かった。本が良い。麻生幾の「外事警察」的な話を上手く取り込みつつ、テレビでお馴染みのキャラクターを動かして中々。映像的にも空撮など多様して絵は広く、飽きさせない。 …

2011.2.2 「アンストッパブル」日劇マリオン 

2011.2.2 「アンストッパブル」日劇マリオン 典型的ハリウッド娯楽大作。暴走する機関車を二人の男が止めるというだけの話。それを手汗握るエンタテインメントにするのがまさにハリウッドのノウハウ。単純に面白かった。 音楽は打ち込みリズムに弦、…

2011.1.18 「最後の忠臣蔵」丸の内ピカデリー  

2011.1.18 「最後の忠臣蔵」丸の内ピカデリー 慌てて飛び込んだので、メインタイトルの尻から。 大石の隠し子を育てる使命を受け、生き延びた下級侍・役所広司。熱演である。同じく後世に伝える為生き残った親友の侍・佐藤浩市、これも熱演。 音楽…

2011.1.17 「ばかもの」スバル座

2011.1.17 「ばかもの」スバル座 原作・絲山秋子。スバル座へ飛び込む。頭チョイ欠け、タイトルの尻から。監督その他の予備知識なし。絲山原作らしく高崎が舞台。ヤルことしき頭にない大学生(成宮好演)が年上の彼女(内田有紀・綺麗)とやり狂い、突…

2008.10.24「トウキョウソナタ」恵比寿ガーデンシネマ

2008.10.24「トウキョウソナタ」恵比寿ガーデンシネマ トウキョウ山の手ソナタである。 一流会社の総務部長がリストラされて、でもプライドは棄てきれずに行き詰る。家では、依然自分の父親像を家族に押し付ける。食事は父親が箸を付けるまでは始…

2008.8.31 「闇の子供たち」スバル座

2008.8.31 「闇の子供たち」スバル座 こういう映画を作ったことに驚き。始めはドキュメンタリーか、志高い独立系映画かと思いきや、江口洋介、宮崎あおいに妻夫木聡が出演する、列記としたメジャー日本映画である。内容は超ハード。幼児売春と幼児…

2008.8.25「ジャージの二人」恵比寿ガーデンシネマ

2008.8.25「ジャージの二人」恵比寿ガーデンシネマ ゆったりまったりのんびりした映画である。 父親と息子が毎年夏になるとコンビニで待ち合わせをして、北軽井沢 (群馬県側、高級な軽井沢ではない) の別荘というより小屋に近い山荘に避暑に行く父…

2008.8.25 「西の魔女が死んだ」恵比寿ガーデンシネマ

2008.8.25 「西の魔女が死んだ」恵比寿ガーデンシネマ “小さい頃は神様がいて~” 子供の頃は魔術も使えたし、万能だった。 娘が小さい時、もうじき雲間から太陽が出てくるのを見計らって、“いいか、もうじきお前が魔法を掛けると天気が急に晴れるぞ…