映画と映画の音楽  by  M・I

音楽を気にしながら映画を観る、そんな雑感

2015-12-24から1日間の記事一覧

2013.1.24「テッド」スカラ座

2013.1.24「テッド」スカラ座 縫いぐるみのテディベアが命を吹き込まれ、ひとりぼっちだった男の子と共に成長し、今や二人は中年を迎えている。そんな設定アイデアは中々。おまけに二人は葉っぱとDVDで青春を過ごした。でも男の子には彼女がいる…

2012.12.21「カミハテ商店」ユーロスペース 

2012.12.21「カミハテ商店」ユーロスペース 若い新人監督らしい。高橋伴明がプロデューサー。関根恵子主演。 「上終」でカミハテと読む、本当にある山陰の寒村、自殺の名所。そこでコッペパンと牛乳を売るおばあさん。自殺する前に誰もそこでコッ…

2012.12.11「その夜の侍」スバル座

2012.12.11「その夜の侍」スバル座 お芝居の映画化。監督が見つからず、舞台の脚本演出家が監督をしてしまったそうな。 それにしては演出は上手い。滞るところなく、自然に話しは流れる。山田孝之が見事な悪役。これ以上無いくらい憎たらしくてワ…

2012.12.10「恋のロンドン協騒曲」シャンテ 

2012.12.10「恋のロンドン協騒曲」シャンテ ウディ・アレンはロンドンが嫌い、そんな気がしてならない。 例によってエッセイ的映画。「日の名残」の老名優、アンソニー・ホプキンスが歳に抗い肉体を鍛錬、妻と別れて米人のコールガールと思しき女…

2012.11.19「北のカナリアたち」丸の内東映

2012.11.19「北のカナリアたち」丸の内東映 吉永小百合という女優は難しい。どうしようもなく文部省推薦キャラで汚れない。そしてあの低い声。だから彼女は合う役を選ぶべきである。あるいは強烈な、例えば市川崑のような演出家に強引に作り込まれ…

2012.10.29「アルゴ」丸の内ピカデリー 

2012.10.29「アルゴ」丸の内ピカデリー ベン・アフレック 主演と監督、中々の才人である。役者としてもカッコいい。 イランのホメイニ革命で逃げそこなった米の6人を脱出させる話。偽映画の製作をでっち上げて、ロケハンに赴いたスタッフとして脱…

2012.10.9「東京家族」丸の内ピカデリー

2012.10.9「東京家族」丸の内ピカデリー 小津の「東京物語」を山田洋次がリメイク、3.11のショックで製作を1年遅らせて、満を持して作り上げた。 あまりの名作、あまりのレスペクトゆえ、細部に至るまで小津を踏襲、その呪縛、というかそれを敢え…

2012.9.20 「夢売るふたり」 ヒューマックス有楽町 

2012.9.20「夢売るふたり」ヒューマックス有楽町 明け方の築地あたりの遠景、この下には庶民の悲喜こもごもがある。市場で買い出しする男 (阿部サダヲ)、そこにAg 1本でゆっくりとしたブルースが被る。カッコイイ。何が始まるのか。甲斐甲斐しく店…

2012.9.19「おおかみこどもの雨と雪」シャンテ 

2012.9.19「おおかみこどもの雨と雪」シャンテ ほとんど実写としか思えないような見事な背景。しかし見事であればあるほど、どうしようもなくアニメアニメな人物との対比が際立つ。アニメ嫌いな私としては最初それがどうしようもなく気になった。し…

2012.9.4「かぞくのくに」新宿シネマアート 

2012.9.4「かぞくのくに」新宿シネマアート 北の在日の家族の物語。 16歳で北に渡り、25年ぶりに病気の治療の為に戻った息子と、それを迎える両親、妹。 かつて父は朝鮮総連の幹部として、北を信じて息子を送り出した。その息子が帰ってきた。監視付…

2012.8.20「桐島、部活やめるってよ!」丸の内ルーブル 

2012.8.20「桐島、部活やめるってよ!」丸の内ルーブル こういう話だったのだ。桐島はついに出てこない。 みんなのスーパーマン、桐島が部活をやめる、というあまりにどうでもよいことをきっかけに高校生の様々な問題が露呈する。でもそれはけっし…