映画と映画の音楽  by  M・I

音楽を気にしながら映画を観る、そんな雑感

洋画

2017.11.10「ブレードランナー 2049」丸の内ピカデリー

2017.11.10「ブレードランナー 2049」丸の内ピカデリー 二度見した。一度目は ”タイレル社” や ”レイチェル” と言う言葉を聞いて一気に30年前に戻り、前作を観た時の衝撃を思い出した。灰色に煙るLAの高層ビル群をぬって飛行するブレードランナー…

2017.09.01 「エル  ELLE」 日比谷シャンテ

2017.09.01「エル ELLE」日比谷シャンテ よくぞまあここまで今の様々な問題をぶち込んだものである。情報量は大変なもの。それを単なる羅列に終わらせず、有機的に物語として、しかも一級のエンタテイメントとして纏め上げた脚本と演出は大変なも…

2017.08.04 「ブランカとギター弾き」 シネスイッチ銀座

2017.08.04「ブランカとギター弾き」シネスイッチ銀座 素朴が力になる、そんな久々の映画である。マニラのストリートチルドレン・ブランカ (サイデル・ガブテロ) と路上のギター弾きピーター (ピーター・ミラリ) の心通う物語。 母親に甘える子供…

2017.07.27 「ボンジュール、アン」 日比谷シャンテ

2017.07.27「ボンジュール、アン」日比谷シャンテ 映画プロデューサー・マイケル (アレック・ボールドウィン) と美しき妻アン (ダイアン・レイン)。場所はカンヌ、ちょうど映画祭が終わったという設定か。売れっ子プロデューサー、マイケルの携帯…

2017.07.19 「甘き人生」 スバル座

2017.07.19「甘き人生」スバル座 僕らの世代は“甘い”に弱い。“甘い”と来れば“生活”だ。背徳の匂いだ。「甘き人生」、どうしても背徳の匂いを感じる。ヴィジュアルも中年男に覆いかぶさる美女、退廃の芳醇な香り。そんな先入観の下で観た。 1960年…

2017.06.28 「ジーサンズ  はじめての強盗」 新宿ピカデリー

2017.06.28「ジーサンズ はじめての強盗」新宿ピカデリー 歳をとってもカッコイイ。ジョー役のマイケル・ケイン、アルバート役のアラン・アーキン、増々渋いウィリー役のモーガン・フリーマン、みんな80越え、カッコイイ人はジジイになってもカッコ…

2017.05.23 「メッセージ」 ヒューマックス渋谷

2017.05.23「メッセージ」ヒューマックス渋谷 初めに言葉有りき。 十二使徒が言葉を武器に世界に遣わされる。 言葉はコミュニケーションのツールであると同時に武器となる。言語で認識は異なってくるらしい。思考方法も違ってくるという。確かにそ…

2017.05.18 「カフェ・ソサエティ」 みゆき座

2017.05.18「カフェ・ソサエティ」みゆき座 NY育ちの若者ボビー (ジェシー・アイゼンバーグ) が成功した叔父のフィル (スティーブ・カレル) を頼ってハリウッドへ行き、そこで出会ったヴォニ― (クリステン・スチュワート) に恋をするも、彼女はフィ…

2017.05.02 「午後八時の訪問者」 ヒューマントラスト有楽町

2017.05.02「午後八時の訪問者」ヒューマントラスト有楽町 フランスの地方都市 (?) の小さな診療所の若き女医ジェニー( (アデル・エネル) 、男の研修医と二人だけで運営する。怪我から心臓から認知症から、ありとあらゆる患者を診る。お金を持って…

2017.05.07 「草原の河」 岩波ホール

2017.05.07「草原の河」岩波ホール チベット遊牧民の家族を淡々と描く。父、母、幼い娘、間もなく妹か弟が生まれようとしている。行者様と呼ばれる祖父と父は仲が悪い。 羊の群れと共に高原を移動する。乳離れをし切れていない少女は弟か妹が出来る…

2017.04.25 「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」 日比谷シャンテ

2017.04.25「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」日比谷シャンテ 1963年、ケネディ暗殺。動転するジャクリーヌ・ケネディ (ナタリー・ポートマン) の葬儀までの日々を追う。但し動転をそのまま映画にしたので、時系列は飛び、その都度の連想…

2017.04.20 「パッセンジャー」 日劇マリオン

2017.04.20「パッセンジャー」日劇マリオン 漆黒の宇宙にただ二人取り残された、絶対孤独の哲学的SFを期待していたが見事に肩透かしを喰った。 5000人の宇宙移住者を乗せた宇宙船が彼の地を目指す。到着には120年掛かる。みんな冬眠状態で運ばれ、…

2017.04.04 「ムーンライト」 日比谷シャンテ

2017.04.04「ムーンライト」日比谷シャンテ マイアミの黒人スラムに住む孤独な少年、母はヤク中母子家庭、おまけにゲイらしい。それをタネにイジメられる。どこにも居場所のない少年の成長の物語。 本名はシャロン。小さい頃は ”リトル” と呼ばれ、…

2017.02.06 「マグニフィセント セブン」 新宿ピカデリー

2017.02.06「マグニフィセント セブン」新宿ピカデリー 「七人の侍」「荒野の七人」のリメイク。それにしても「マグニフィセント セブン」というそのままタイトルはいかがなものか。でも確かに上手いタイトルが浮かばないなぁ。 デンゼル・ワシント…

2017.03.28 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 ヒューマントラスト有楽町

2017.03.28「わたしは、ダニエル・ブレイク」ヒューマントラスト有楽町 ダニエル (デイブ・ジョーンズ) は熟練の大工、60歳位、妻に先立たれ子供はいない。地道に働いてきたが心臓病と分かり、医者から働くことを禁じられる。そこで支援手当の申請…

2017.03.21 「たかが世界の終わり」 ヒューマントラスト有楽町

2017.03.21「たかが世界の終わり」ヒューマントラスト有楽町 題名につられて見てしまった。有名な監督らしい。カンヌで賞を取ったことも後で知った。 冒頭の深い闇。効果音がFIしてそれが夜の機内であることが解る。いかにもな思わせぶり。思わせぶ…

2017.03.17 「ラ・ラ・ランド」 日比谷シャンテ

2017.03.17「ラ・ラ・ランド」日比谷シャンテ ハリウッドへ向かうハイウェイは夢を抱えた若者の車で大渋滞である。カーラジオから流れる音楽のコラージュが凄い。クラブDJもビックリという巧みな繋ぎで何曲並べているのか分からない。エンドロール…

2017.01.25 「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」 日比谷シャンテ

2017.01.25「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」日比谷シャンテ ファーストカットはナイロビの可憐な少女である。父から勉強を教わり、母が焼いたパンを市場で売る。フラフープで遊び、原理主義者に咎められるも父はそっとかばう。ナイロビ…

2017. 1.23 「ヒトラーの忘れもの」 シネスイッチ銀座

2017.01.23「ヒトラーの忘れもの」シネスイッチ銀座 それにしても上手い邦題を付けたものである。ポスターも何も見ずにこのタイトルだけを見たら、ちょっとロマンチックなものさえ感じてしまう。「ヒトラーの偽札」というナチを扱いつつ欧州の知性…

2016.11.07 「ベストセラー 編集者バーキンズに捧ぐ」 日比谷シャンテ

2016.11.07「ベストセラー 編集者バーキンズに捧ぐ」日比谷シャンテ 1929年、バーキンズの元にたらい回しにされた原稿が持ち込まれる。”モノにならない、だがユニークだ” というコメントが付いて。分厚い原稿、それをデスクで読み始める。帰りの列…

2016.11.02 「手紙は憶えている」 日比谷シャンテ

2016.11.02「手紙は憶えている」日比谷シャンテ アウシュビッツの生き残りは僅かになっている。ホロコーストへの反省は薄らいで行く。逆に賛美するような動きが世界中に起きている。 高級老人ホームの90歳になんなんとする主人公セブ、あのクリス…

2016.10.3 「ある天文学者の恋文」 日比谷シャンテ

2016.10.3「ある天文学者の恋文」日比谷シャンテ 光の速さをしても届くのに何百年何千年と掛かる彼方の星は、空を見上げてその光を確認した時、すでに消滅しているのかも知れない。かつて放った光だけが残る。 初老の天文学者で大学教授のエド (ジ…

2016.10.4 「ハドソン川の奇跡」 新宿ピカデリー

2016.10.4「ハドソン川の奇跡」新宿ピカデリー 鳥によるエンジントラブルから、冬のハドソン川へ着水して全員無事だったという2009年の実話に基づく映画。搭乗、操縦席、事故発生、管制官とのやり取り、ハドソン川への不時着、救出、どれも徹底的に…

2016.9.12 「太陽のめざめ」 シネスイッチ銀座

2016.9.12「太陽のめざめ」シネスイッチ銀座 16歳のどうしようもない悪ガキ・マロニー(ロッド・バラド)。6歳の時、母親に捨てられた経験を持つ。その時担当した判事がカトリーヌ・ドヌーヴ。10年を経て今ドヌーヴと再会する。母親は相変わらず荒ん…

2016.9.05  「アスファルト」  シネリーブル池袋

2016.9.05 「アスファルト」 シネリーブル池袋 フランスの郊外の吹き溜まりの様なアスファルトの団地。我々的にはコンクリートと総称してしまう方が通じるか。故障したエレベーターを修理すべきかどうかの住民集会から始まる。 車椅子の初老の男、…

2016.8.18 「シング・ストリート 未来へのうた」 シネリーブル池袋

2016.8.18「シング・ストリート 未来へのうた」シネリーブル池袋 1985年、ダブリン。不況の風は吹き荒れている。50キロ程隔てたイギリス、ロンドンはその頃、世界のポピュラー音楽の中心だった。 高校生コナー(フェルディア・ウォルシュ)、頬っぺた…

2016.8.2 「ラサへの歩き方 祈りの2400km」 イメージフォーラム

2016.8.2「ラサへの歩き方 祈りの2400km」イメージフォーラム 途中までドキュメンタリーと思って見ていた。それにしてはカメラはしっかり固定されている。手持ちの画は少ない。たまに切り返しがある。だがそこに映る人々が芝居をしているとは思えな…

2016.7.28 「トランボ」 日比谷シャンテ

2016.7.28「トランボ」日比谷シャンテ ダルトン・トランボ(1905~1976)、「ローマの休日」「スパルタカス」「黒い牡牛」「ジョニーは戦場へ行った」等の脚本家、非米活動委員会に告発されたハリウッド・テンの一人。 第二次大戦中、米ソは同盟国でア…

2016.7.26 「ブルックリン」 日比谷シャンテ

2016.7.26「ブルックリン」日比谷シャンテ 刺激的な音も音楽も一つも無い映画を久々に見た。全編アナログの香りがする、もちろんデジタル機器は使っているのだろうが、穏やかなトーン、但ししっかりと一本筋が通っている良い映画である。 1950年代…

2016.7.8 「マネーモンスター」 Tジョイ大泉

2016.7.8「マネーモンスター」Tジョイ大泉 本番前のTV局、人気司会者.リー・ゲイン (ジョージ・クルーニー)、敏腕ディレクター.パティ・フェン ( ジュリア・ロバーツ)、慌しい打ち合わせ、動き回るスタッフ、カメラはそれを手持ちで追い回す。矢継…