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映画と映画の音楽  by  M・I

音楽を気にしながら映画を観る、そんな雑感

邦画

2015.11.20「MOZU」Tジョイ大泉

2015.11.20「MOZU」Tジョイ大泉 最近のTVドラマの映画化のパターン、ドラマの流れの延長としての映画なので、TVを観ていない者には解らない。初めからそのつもりで観た。登場人物のキャラクターは解っていることが前提で話は始まる。主人公(西島秀…

2015.11.15「FOUJITA」ユーロスペース  

2015.11.15「FOUJITA」ユーロスペース 映画とトーク付きの上映を観た。トークは音楽を担当した佐藤聰明と前島秀國(評論家)。 画家・藤田嗣治を淡々と描く。放蕩をつくしたバリ時代、帰国してからの戦意高揚画家の時代。ゆっくりとした流れ、台詞も…

2015.11.13「ターミナル起終点駅」丸の内TOEI  

2015.11.13「ターミナル起終点駅」丸の内TOEI 久々のメロドラマ。桜木紫乃原作。雪が深々と降る人気のない町、駅に佇む男と女、『駅 STATION』を思い出した。宇崎竜童/朝川朋之(『駅』の音楽担当)の音楽が流れてくるような気がした。 この映画の音…

2015.10.30 「ギャラクシー街道」Tジョイ大泉

2015.10.30 「ギャラクシー街道」Tジョイ大泉 ある限られた趣味の人にのみ解るジョークとか、ある映画を知らないと通じない設定とか、そんな小技が隠し味として仕込まれている映画はシャレていて、思わずクスリとしてしまう。この映画にはクスリが…

2015.10.19 「バクマン」日劇マリオン

2015.10.19 「バクマン」日劇マリオン 受験勉強もクラブ活動も何にもやらなかった高校生が漫画家になる話。原作は少年ジャンプ連載の漫画。ジャンプのコンセプト、「友情・努力・勝利」を踏まえつつ、成功、そして挫折、それを実写と漫画を上手く…

2015.10.16 「進撃の巨人 後編」

2015.10.16 「進撃の巨人 後編」 前篇をダイジェストした長いアバン、そのバックにオペラのアリアの様な女声Vocal、このアイデア、ありきたりだがまあ良い。但しもう少し上手くてエキセントリックな声の人の方が良かったのでは。アバンの大半は巨…

2015.10.13 「岸辺の旅」丸の内TOEI

2015.10.13 「岸辺の旅」丸の内TOEI 黒沢清はいつも『死』をテーマにしている。こんなことに拘り続けるのは大変なことである。岸辺とはあの世とこの世の境目、そこを3年前に死んだ夫と、夫の死を受け入れられないでいる妻が旅をする、死者と生者夫…

2015.9.30 「合葬」新宿ピカデリー 

2015.9.30 「合葬」新宿ピカデリー 怪しげな映画だなと思っていた。多分スポンサー付だと思っていた。杉浦日向子の漫画が原作とのこと。脚本.渡辺あや、「ジョゼ~」の人だ。 幕末、彰義隊に入った若者3人の話。負けると分かっていながら参加し燃え…

2015.9.28 「天空の蜂」丸の内ピカデリー

2015.9.28 「天空の蜂」丸の内ピカデリー 東野圭吾の原作。20年近く前のものだそう、原発を扱っている。監督・堤幸彦。出演、江口洋介、綾野郷、本木雅弘、向井理、仲間由紀恵。「S最後の警官」が向井、綾野でヘリやらテロやら、同じ時期に似たよ…

2015.9.11 「ソ満国境15歳の夏」

2015.9.11 「ソ満国境15歳の夏」 茨城に大水害をもたらした台風が去り、久々の晴れ。10時半より頑張ってユーロスペース。 上野耕路が音楽担当、今日は最終日、頑張って早起き、無事観た。 素朴な映画、技術的には幼い。しかし何とかこの事実を伝…

2015.9.7「S-最後の警官」渋東シネタワー 

2015.9.7「S-最後の警官」渋東シネタワー 原作は漫画、TBSでドラマをやっていたらしい。 オダギリがテロリスト、プルトニウムを運ぶ輸送船を奪って東京湾に突入しようとする。それを阻止しようとする向井、綾野、大森南朋、新垣結衣ら、S隊員との攻…

2015.8.31「東京裁判」(1983) ユーロスペース 

2015.8.31「東京裁判」(1983) ユーロスペース スクリーンで観てなかった。ようやく観た。ユーロスペースでこの日のみ特別上映。2回回し。12時半の回に行く。私以上の高齢者で満杯。ギリギリで入れた。 昨日、「それでも日本人は戦争を選んだ」を読…

2015.9.10 DVD「野火」(市川崑版)

2015.9.10 DVD「野火」(市川崑版) 昭和34年 市川崑監督。モノクロ。観てなかった。 冒頭に芸術祭参加作品とクレジット。トップシーンは、小隊長が主人公に向かって、何故戻ってきた、お前のような役に立たない病人は置いとく訳にはいかないんだよ、…

2015.8.28「野火」ユーロスペース 

2015.8.28「野火」ユーロスペース 将校・下士官・馬・兵士と言うのだそうてある。大岡昇平の原作、塚本晋也の監督主演製作脚本。兵士の物語である。太平洋戦争末期のフィリピン戦線。本隊も何もなくなって飢餓状態の中でひたすらジャングルを彷徨す…

2015.9.6 DVD「日本のいちばん長い日」

2015.9.6 DVD「日本のいちばん長い日」(1967版) 何十年ぶりかのDVDによる再見。 タイトル前に、御前会議に至る陸海軍のやり取り、政府内の状況が簡単に語られる。ポツダム宣言の受諾の御聖断、そしてタイトル。ここからの24時間にこの映画は絞ってい…

2015.8.14 「日本のいちばん長い日」丸の内ピカデリー 

2015.8.14 「日本のいちばん長い日」丸の内ピカデリー 天皇が、固辞する鈴木貫太郎を首相に任命するところから始まり、鈴木が辞任するところまで、ポツダム宣言を受け入れ玉音放送を行った歴史の裏で、戦争を終わらせることが如何に大変なことであ…

2015.8.12「この国の空」シネリーブル池袋

2015.8.12「この国の空」シネリーブル池袋 最後に二階堂ふみが茨木のり子の「私がいちばんきれいだったとき」を朗読する。ローリングで下絵はない。これまでの映画が吹っ飛ぶ。この詩にはかなわない。足元にも及ばない。荒井晴彦は当然解っている。…

2015.8.10「進撃の巨人 前編 ATACK ON TITAN」新宿TOHOシネマズ 

2015.8.10「進撃の巨人 前編 ATACK ON TITAN」新宿TOHOシネマズ 映画「進撃の巨人」を観た。漫画もアニメも見ていない。「進撃」初体験である。 冒頭簡単なアニメで、人を喰う巨人が居て人類は滅亡の危機に瀕し、ヨーロッパ中世の要塞都市の様に巨…

2015.7.31「HERO」T・ジョイ大泉

2015.7.31「HERO」T・ジョイ大泉 TV観てなかった。ほとんど初めてのHERO体験。これまでの実績があり、各キャラクターも出来上がっている。それを動かせば良いのだから一番話の作りやすい状態である。もちろん興収50億を狙わねばならないという大変な…

2015.7.17「天の茶助」丸の内ピカデリー

2015.7.17「天の茶助」丸の内ピカデリー 時間が空いたので観る。前から新聞広告を見て、これは何なんだろう?と思っていた。何とか茶道家元とかどうせ何かのスポンサー付と思っていた。 やつぱり中身は酷い。天上で訳のわからない坊主どもが必至に筆…

2015.7.13 「バケモノの子」スカラ座

2015.7.13 「バケモノの子」スカラ座 前作「おおかみこども」は、おおかみと人間が愛し合い子供を作り、人間社会の中でひっそりと生きていくという、種を超えた話に驚き衝撃的だった。次がバケモノである。いやでも期待は膨らむ。結果は… 父が失踪…

2015.7.7「きみはいい子」丸の内TOEI

2015.7.7「きみはいい子」丸の内TOEI 団地に住む幼稚園入園前の娘と母親(尾野真知子)、夫は単身赴任。同じく入園前の男の子と赤ん坊を抱えるシングルマザー(池脇千鶴)、小学校4年を担任する若き男性教師(高良健吾)、呆け始めの一人暮らしの品の良い老…

2015. 6 25「駆け出し男と駆け込み女」新宿ピカデリー

2015. 6 25「駆け出し男と駆け込み女」新宿ピカデリー 時間間違えて10分程経過、迷ったが入った。前から2列目の右端、最悪の場所。肌のブツブツか画面の粒子のブツブツか、そんなことが気になってとても映画を観る環境じゃない。適当に見よう、眠…

2015.6.18 「海街Diary」日劇マリオン  

2015.6.18 「海街Diary」日劇マリオン 原作は吉田秋生の漫画だそうな。そんなこと全く感じさせない是枝ワールド。「そして父になる」の”家族”というテーマを引き継いでいる。今回は、血は繋がっている。初めて会う腹違いの少女と、三姉妹が本当の家…

2015. 5 8「権三と七人の子分たち」丸の内ピカデリー

2015. 5 8「権三と七人の子分たち」丸の内ピカデリー たけし、ギャグが溢れ出して止まらない人だ。いくらでも湧いてくる。親分決めるのに、殺人10点、恐喝5点、詐欺3点、と点数制。それを記録する飲み屋の兄ちゃん、そのままじゃ不味いと殺人をレバ、…

2014.12.2「紙の月」丸の内ピカデリー

執筆中

2014.7.23「超高速参勤交代」丸の内ピカデリー 

2014.7.23「超高速参勤交代」丸の内ピカデリー 「春を背負って」の翌日見たせいか、映画らしい映画で、嬉しくなってしまった。ちゃんと映画になっている。娯楽映画はこれでなくては。脚本は城戸賞受賞作。 松竹は大した宣伝もせずこんなのを作って…

2014.7.22「春を背負って」スバル座 

2014.7.22「春を背負って」スバル座 木村大作、言わずと知れた日本を代表する名カメラマンである。「八甲田山」「南極物語」「駅」「鉄道員」作品歴は上げたら切りがない。その人が何年か前に自ら監督して「剱岳-点の記」を作った。ドラマ部分は板付…

2014.7.17 「私の男」 スバル座

2014.7.17「私の男」スバル座 期待し過ぎたか。 奥尻津波で天涯孤独になった少女と、それを引き取って育てる遠縁の男(浅野忠信)との話。禁断の近親相姦もの。導入のひとり取り残された少女が良い。瞬きせず、遠くを見つめ続ける、この世にひとりだ…

2014.1.27「小さなおうち」丸の内ピカデリー 

2014.1.27「小さなおうち」丸の内ピカデリー 「東京家族」なんかより遥かに遥かに良い。 淀長さんが天国で言っている。”あなたその年になってようやく粋な映画撮れたわね” その主たる原因は松たか子と音楽にあり。 昭和一桁の山の手に赤い屋根の当…

2014.1.21「武士の献立」丸の内ピカデリー 

2014.1.21「武士の献立」丸の内ピカデリー これを正月映画にする松竹はつらいなぁ。 テレビの2時間ものである。包丁侍の家に生まれた次男坊が兄の急死で家を継ぐ話。そこに町人出のしっかりもので料理上手の妻が内助の功。背景に加賀騒動。コジンマリと…

2013.12.9「利休にたずねよ」丸の内東映

2013.12.9「利休にたずねよ」丸の内東映 アバンから取り巻く兵士の数が4人位だったり、寄りばかりで何かテレビッぽい。大作と期待していたのに。とにかく寄りと顔のアップがやたらに多い。製作費が無かったのだろうか、広い絵はたまにしかない。狭…

2013.12.2 「かぐや姫の物語」日劇マリオン 

2013.12.2 「かぐや姫の物語」日劇マリオン 高畑勲監督作品のアニメ。 竹取物語とはこういうことだったのか… 誕生は偶然、親も国も時代も場所も選べない。生を受けた人間はこの地球という星の上で、自然を愛で、人を愛することを知り、同時に哀しみ…

2013.11.13「清洲会議」日劇マリオン

2013.11.13「清洲会議」日劇マリオン 信長亡き後の織田家の行く末を話し合った歴史的事実を、よくぞ集めたというオールスターキャストで喜劇仕立てにした、三谷幸喜の原作・脚本・監督そして宣伝マン作品。入りは上々のよう。しかしやはり映画ではな…

2013.11.12「ばしゃ馬さんとビッグマウス」丸の内TOEI2

2013.11.12「ばしゃ馬さんとビッグマウス」丸の内TOEI2 映画に何を求めるか、あるいはどんなものを面白いと思うか。人によっても違うし、その時の気分によっても違う。どんな時にも世界中誰が見ても面白いと思える最大公約数がハリウッド映画だとした…

2013.10.22「凶悪」ヒューマックス有楽町

2013.10.22「凶悪」ヒューマックス有楽町 後味は悪い。何のためにこの映画を作ったのか、何を訴えたかったのか、それが解らない。しかし一分のスキもなく、一気に見せる。眠気が割り込む余地無し。そういう意味で見事な映画。 極悪人・ピエール瀧…

2013.10.11 「そして父になる」 丸の内ピカデリー

2013.10.11 「そして父になる」 丸の内ピカデリー 20年後には間違いなく宇宙の塵になっている。年のせいかそんなことばかり考える。その塵が人間として再び結実するのには悠久の時が必要、「火の鳥」のような話。そう思う時、今人間としてあること…

2013.6.5「リアル~完全な首長竜の日~」有楽座

2013.6.5「リアル~完全な首長竜の日~」有楽座 先週土曜公開、入ってないと聞いた。成る程入ってない。 ド頭,トイPf、曲終わり絶妙な間で台詞、効果。完璧。綾瀬はるか、佐藤健、二人のマンションの一室。色調が抑えられていて、この空間が単純…

2013.5.14「舟を編む」丸の内ピカデリー2 

2013.5.14「舟を編む」丸の内ピカデリー2 石井裕也の初メジャー作品、多分。本屋大賞の原作。辞書を作る話。期待して見る。 期待に違わず。オタク編集者の辞書作り一途が感動を呼ぶ。 おそらく原作には言葉の面白さ、辞書作りのプロセスの面白さが…

2013.3.4「脳男」スカラ座

2013.3.4「脳男」スカラ座 頭で宗教曲のコラール。「悪の経典」(監督.三池崇史)の方は『マックザナイフ』。片やSP、片やLPだが、ともに回転するレコードのアップ。入り方は同じである。しかし、善悪の規範を持つ宗教曲と、意味のない人殺しの切…

2013.1.25「奇跡のりんご」 撮影所フィルム初号

2013.1.25「奇跡のりんご」 撮影所フィルム初号 話はあまりにありきたりである。一途な男が無農薬リンゴに挑戦し10年。失敗に失敗を重ね、家族は極貧に追い込まれる。それでも支える妻、そして幼い娘たち。遂に成功する。実話である。しかしこの種…

2012.9.26「天地明察」丸の内ピカデリー  

2012.9.26「天地明察」丸の内ピカデリー 滝田さん、満を持しての登場。役者もズラリと揃えての娯楽大作。どんなネタでも面白いエンタメに仕上げるというのが滝田。これもちゃんと娯楽大作として及第点ではある。しかし滝田の良さは出ているか。この…

2012.12.21「カミハテ商店」ユーロスペース 

2012.12.21「カミハテ商店」ユーロスペース 若い新人監督らしい。高橋伴明がプロデューサー。関根恵子主演。 「上終」でカミハテと読む、本当にある山陰の寒村、自殺の名所。そこでコッペパンと牛乳を売るおばあさん。自殺する前に誰もそこでコッ…

2012.12.11「その夜の侍」スバル座

2012.12.11「その夜の侍」スバル座 お芝居の映画化。監督が見つからず、舞台の脚本演出家が監督をしてしまったそうな。 それにしては演出は上手い。滞るところなく、自然に話しは流れる。山田孝之が見事な悪役。これ以上無いくらい憎たらしくてワ…

2012.11.19「北のカナリアたち」丸の内東映

2012.11.19「北のカナリアたち」丸の内東映 吉永小百合という女優は難しい。どうしようもなく文部省推薦キャラで汚れない。そしてあの低い声。だから彼女は合う役を選ぶべきである。あるいは強烈な、例えば市川崑のような演出家に強引に作り込まれ…

2012.10.9「東京家族」丸の内ピカデリー

2012.10.9「東京家族」丸の内ピカデリー 小津の「東京物語」を山田洋次がリメイク、3.11のショックで製作を1年遅らせて、満を持して作り上げた。 あまりの名作、あまりのレスペクトゆえ、細部に至るまで小津を踏襲、その呪縛、というかそれを敢え…

2012.9.20 「夢売るふたり」 ヒューマックス有楽町 

2012.9.20「夢売るふたり」ヒューマックス有楽町 明け方の築地あたりの遠景、この下には庶民の悲喜こもごもがある。市場で買い出しする男 (阿部サダヲ)、そこにAg 1本でゆっくりとしたブルースが被る。カッコイイ。何が始まるのか。甲斐甲斐しく店…

2012.9.19「おおかみこどもの雨と雪」シャンテ 

2012.9.19「おおかみこどもの雨と雪」シャンテ ほとんど実写としか思えないような見事な背景。しかし見事であればあるほど、どうしようもなくアニメアニメな人物との対比が際立つ。アニメ嫌いな私としては最初それがどうしようもなく気になった。し…

2012.9.4「かぞくのくに」新宿シネマアート 

2012.9.4「かぞくのくに」新宿シネマアート 北の在日の家族の物語。 16歳で北に渡り、25年ぶりに病気の治療の為に戻った息子と、それを迎える両親、妹。 かつて父は朝鮮総連の幹部として、北を信じて息子を送り出した。その息子が帰ってきた。監視付…

2012.8.20「桐島、部活やめるってよ!」丸の内ルーブル 

2012.8.20「桐島、部活やめるってよ!」丸の内ルーブル こういう話だったのだ。桐島はついに出てこない。 みんなのスーパーマン、桐島が部活をやめる、というあまりにどうでもよいことをきっかけに高校生の様々な問題が露呈する。でもそれはけっし…