映画と映画の音楽  by  M・I

音楽を気にしながら映画を観る、そんな雑感

2011.2.3 「相棒 劇場版Ⅱ」丸の内東映2 

2011.2.3 「相棒 劇場版Ⅱ」丸の内東映2 

 

「相棒」初めて見る。以外に面白かった。本が良い。麻生幾の「外事警察」的な話を上手く取り込みつつ、テレビでお馴染みのキャラクターを動かして中々。映像的にも空撮など多様して絵は広く、飽きさせない。

音楽・池頼広。始めから終りまでほとんどベタに付いている。昨今のハリウッド娯楽大作のスタイル。始めからそういう付け方しているので、それに慣れて気にならない。音楽が無い方が気になってしまう。画面には細かく合わせてある。当て書きというよりは編集でのアダプテーションか。でも上手く行っている。後半、教会音楽のコーラス (これは既成楽曲?) も効果的。明確に残るテーマメロは無い。ほとんど全編がマイナー。

要所要所に付けるやり方でも見てみたいもの。よりドキュメンタリーなタッチになって全く別物になるかも。でも撮り方が作り物と割り切っているから浮いてしまうか。

私が学んだMの付け方とは違うがこれはこれで有りである。むしろ最近はこちらが主流。

深くドラマに入る必要の無い、筋だけ追うエンタテインメントならこれで良いのかも。

監督.和泉聖治 音楽.池頼広