映画と映画の音楽  by  M・I

音楽を気にしながら映画を観る、そんな雑感

2014.1.21「武士の献立」丸の内ピカデリー 

2014.1.21「武士の献立」丸の内ピカデリー 

 

これを正月映画にする松竹はつらいなぁ。

テレビの2時間ものである。包丁侍の家に生まれた次男坊が兄の急死で家を継ぐ話。そこに町人出のしっかりもので料理上手の妻が内助の功。背景に加賀騒動。コジンマリとして話も辻褄が合って、笑いあり涙ありで過不足なし。しかしすべてがステレオタイプの予定調和、浅い。

音楽・岩代太郎、お決まりの所にお決まりの、でも的確な音楽。少しアイリッシュ風味。これで良いのだろう。ただ入り方がみんな同じ、これはちょっと気になった。そしてエンディングはCara 、この違和感!  色んな事情もあったのだろうが…

途中から、もっと饗応料理に的絞って、レシピもきちんと入れて「SAMURAI WASHOKU MOVIE」とすれば、欧州あたりでそれなりに受けたのではと、そんなことを考えた。浅いドラマ部分はカットして、料理部分を加えて。

上戸彩は最近良いなぁ。大好きな夏川結衣、なんであんなに膨らんじゃったんだろう。

冒頭のお殿様の台詞は何とかならないのか。

アフレコで台詞がみんなオン、私の耳のせいもあるかもしれないが空気感がなく、画面を益々奥行きのないものにしている。同録にすればセットが広く見えるのに。

監督 朝原雄三  音楽 岩代太郎