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映画と映画の音楽  by  M・I

音楽を気にしながら映画を観る、そんな雑感

2014.2.25「エイジェント ライアン」スカラ座

2014.2.25「エイジェント ライアン」スカラ座 

 

トム・クランシー原作、ハリソン・フォード主演の「パトリオットミサイル」「今そこにある危機」、面白かった。そのドクター・ライアンのシリーズ。予告編が思わせぶり、潜入した先に何故か婚約者が居た、てっきり彼女は敵方のスパイだったなんて深読みしていた。けれどそんなに深い話ではなかった。ドル買いドル売りとテロをセットにしてアメリカ経済を第二の大恐慌に陥れようとするロシアの陰謀、その手先となるケネス・ブラナー、結局は良くある話以上ではなかった。ただ経済に関して、「人類資金」はせめてこれ位のレベルでなければ話にならない。

結局はハリウッド娯楽アクションに徹した、監督も兼ねるケネス・ブラナー、良いのかなぁ。

寄りと手持ちがやたらに多く、アクションは派手でスピード感溢れるものの、そればっかりで辛い。引いた画がないので位置関係が分らず、スケール感もない、ただスピード感のみ。

ライアンが分析官からエージェントになる話なので、このシリーズの最初なのか。だとするとリーマンショック以後の話としたのは脚色か。学究の徒が何故海兵隊に入ったのか、アフガンで瀕死の重傷を負うもCIAの分析官としてスカウトされ、エージェントとなる、その葛藤が見たかったのに。結局はただの派手なアクションに終始したのは残念。ブラナー、ただのハリウッド娯楽アクションの監督になってしまった。悪役としてはいい味出してたけど。

音楽・パトリック・ドイル、シンセ使って画面にピッタリ、アクションにはアクション、彼女とのシーンにはラブリー、殆ど全編に付けて、話をより単純にして盛り上げる。てっきりハンス・ジマーかと思った。一度この手の映画の音楽を外して観たいもの。内面が浮いて来るか、見られたものではなくなるか。パトリック・ドイル、シンセ系かと思ったら、ブラナーと舞台の頃からのコンビだそう。シェイクスピア作品などもやってオケもちゃんと書ける人らしい。これはこれで良いとは思うが…

普通の人がエージェントになる葛藤が描かれているものと、予告編で騙された。予告編に拍手。

監督 ケネス・ブラナー  音楽 パトリック・ドイル