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映画と映画の音楽  by  M・I

音楽を気にしながら映画を観る、そんな雑感

2015.9.7「S-最後の警官」渋東シネタワー 

邦画

2015.9.7「S-最後の警官」渋東シネタワー 

 

原作は漫画、TBSでドラマをやっていたらしい。

オダギリがテロリスト、プルトニウムを運ぶ輸送船を奪って東京湾に突入しようとする。それを阻止しようとする向井、綾野、大森南朋新垣結衣ら、S隊員との攻防。他に吹石一恵等も出演、人気者を揃えも揃えたり。それが右往左往。

子供を乗せたバスがバスジャックされSST隊員青木の子供が瀕死の重傷を負ったり、のエピソードが作為的に並べられ、説得力がないので大して泣けもせず。目の前のテロリストを撃てない理由も解らず、簡単に総理大臣は人質となる。船の中での大立ち回りやヘリから船への降下など撮影は大掛かり、しかしそれで? 国を守る? 彼等はその使命感に燃えている? 派手に撃ち合うかと思えば、見せ場の大森とテロリストの格闘、向井とオダギリの格闘は長々と素手のアクションを見せる。最後はガッキーの銃が電源の線を撃ち切り、寸でのところでプルトニウムの爆発が防げたという、安易というか冗談でしょ?という解決の仕方。

音楽、大仰なやつがベタに付きっぱなし、印象も何もない。泣かせどころでPfがボロンボロン。この手の映画の音楽、オリジナルを作る必要なし。有りもの選曲素材で充分。どうせ選曲屋が作曲家の意向など無視して勝手にベタベタ貼り付けるのだから。また作曲家も選曲用音楽素材を作っているという程度の意識。自分の音楽が画面にどう作用するかを考えてこその映画音楽。主題歌MISHA。昔の当たらなかった角川映画を観ているよう。

企画に志が微塵もない。だから本が酷い。役者は言われた通り一所懸命アクションをして気の毒。ただそれだけ。オダギリと近藤正臣がちょっとカッコイイ。

監督 平野俊一  音楽 高見優、木村秀彬  主題歌 MISIA