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映画と映画の音楽  by  M・I

音楽を気にしながら映画を観る、そんな雑感

2015.8.15 「地獄でなぜ悪い」 DVD

邦画

2015.8.15「地獄でなぜ悪い」DVD

 

公開は2013.9.28。DVDを昨年の夏に観た。観た順を原則とするも本年1月1日の本ブログ、スタートの時点で文章を纏めておらず、本日のアップとなってしまった。時系列が乱れるがお許しを。

近年観た邦画でハチャメチャ度No1、映画でハチャメチャやるならここまでやらなければ。

映画に憑りつかれた若造達と、対立するヤクザの抗争が交差する。バラバラに無関係に話が進むようで、細かい伏線が巧みに張られて、後半で一気に繋がる。ロバート・アルトマンもびっくり。

映画なのだ。細かい辻褄が合っている必要なんてない。飛躍してよいし都合よく展開してよい。それが不自然と感じさせず、面白くスムーズに流れて行けば。その辺完璧力技。

国村隼の親分、もう一人の堤真一の親分、長谷川博己の映画に憑りつかれた若造、星野源の巻き込まれてしまった若造、国村の娘・二階堂ふみ、回りの子分共もいい味出して生き生きしている。CMソング“全力歯ぎしりレッツゴー”秀逸。

みんなそれぞれに見せ場がある中で星野源の影が薄いと思っていたら、最後の方で刀を頭に突き刺してサラってしまった。

二階堂と星野だけが生き残って二人幸せになるというオチかと思ったら、そんなことお許しにならない園子温、二人も見事に殺してしまった。

あらすじを書いても意味がない。最後は二組のヤクザが乱闘の末、ぜーんぶ死ぬ。その血糊たるや大変なもの。唯一生き残った映画バカの長谷川がフィルムのマガジン抱えて夜の雨の中を疾走。“ハイ、カット!”の掛け声で止まってエンド、この終わり方シャレてる。

園子温、このハチャメチャを一気に見せる力量は大したもの。自分のテーマのみを追う芸術系監督かと思っていた。

音楽、既成曲を上手く使っている。スケーターズワルツや第九などお馴染みクラシックを小馬鹿にするように。オリジナル劇伴は記憶にない。クレジット、監督・脚本・音楽で園子温、音楽で井内啓二、坂本秀一。ほとんど園自身の選曲による貼り付けなのだろう。

エンドロールは星野源のオリジナル主題歌。星野の歌、初めて聴く。曲はデキシ―っぽい軽いジャズ風。歌はああいうのをヘタウマって言うのかな?

監督・脚本・音楽. 園子温   音楽. 井内啓二、坂本秀一