2020.01.26 M・I グランプリ2019
2020.01.26 M・Iグランプリ2019
2019年度は邦画28本、洋画15本、昨年同様これでグランプリを選ぶのは気が引けるのだが「2019私が見たもの」というカッコ付で強行することにいたします。
〇音楽賞 「蜜蜂と遠雷」音楽スタッフ
挿入曲「春と修羅」作曲. 藤倉大 オリジナル劇中音楽. 篠田大介
ピアノ演奏. 川村尚子、福間洸太朗、金子三勇士、藤田真央
音楽プロデューサー. 杉田寿宏
クラシック、ポピュラーに限らず、既成曲をふんだんに使って構成する作品が増えている。一人のオリジナル音楽の作曲家に集約する映画音楽とは別の映画音楽が、今後は増えて行くのだろう。
「凪待ち」の安川午朗、アニメ「怪獣の子供」(久石譲)なども印象に残った。「マスカレードホテル」は佐藤直紀の音楽が辛うじてホテルの格を作っていた。けれど「蜜蜂と遠雷」の音楽はオリジナル、既成曲含め、全体として見事だった。
〇主題歌賞 「宮本から君へ」主題歌『Do you remember?』宮本浩次
映画本編と主題歌がほとんど拮抗していた。付け足しの様なものばかりの中で、これは主題歌として意味があった。
〇作品賞 「蜜蜂と遠雷」
「岬の兄妹」「凪待ち」「火口のふたり」「宮本から君へ」との争い。どれにしても良かった。
〇監督賞 真利子哲也 「宮本から君へ」
これも上記5作品「蜜蜂と遠雷」(石川慶)「岬の兄妹」(片山慎三)「凪待ち」(白石和彌)「火口のふたり」(荒井晴彦)「宮本から君へ」(真利子哲也) の監督の中から。誰にしても良かった。
〇主演男優賞 池松壮亮 「宮本から君へ」
香取慎吾(「凪待ち」)と迷ったが、しっかりした演技ということでこうなった。
蒼井優(「宮本~」)か瀧口公美(「火口~」)か松岡茉優(「蜜蜂~」)、これは迷った。明日になると気が変わるかもしれない。松岡は「ひとよ」でも存在感を発揮していた。
対抗馬は、一ノ瀬ワタルと井浦新 (ともに「宮本~」)。けれどこれは迷わず。宮崎がいなかったら香取の存在感は半減していた。
何とも言えない哀愁がある。昨年の江上敬子(ニッチェ「犬猿」)といい、ブルゾンちえみ(「蜜蜂と遠雷」)といい、女芸人がイイ味を出しているなぁ。
ぶっち切り、文句なし
〇新人女優賞 恒松祐里 (「凪待ち」)
新人賞は、細田佳央太、関水渚という「町田君の世界」の二人が健闘したが、鈴鹿、恒松には及ばなかった。
〇外国映画賞 「ジョーカー」
「ワンス アポン ナ タイム イン ハリウッド」が次点。