映画と映画の音楽  by  M・I

音楽を気にしながら映画を観る、そんな雑感

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2016.5.2 「ゴジラ音楽祭 in 京都」 開催

2016 5 2「ゴジラ音楽祭 in 京都」開催 一昨年7月、東京オペラシティにて初めて「ゴジラ」(1954)を完全上映して、それに合わせて音楽を生演奏するという、上映会と演奏会の合体企画をやりました。大変好評で、昨年1月には東京NHKホールで再演をしまし…

2016.4.25「ルーム」日比谷シャンテ

2016.4.25「ルーム」日比谷シャンテ 先日も千葉大の学生が少女を2年間監禁するという事件があった。7~8年前には新潟で7年に及ぶ長期の監禁事件があった、確か。おぞましいが現実、頻出している。 17歳で誘拐され納屋に監禁され、犯人の子供を産み、…

2016.4.22 「リップヴァンウィンクルの花嫁」 Tジョイ大泉

2016.4.22「リップヴァンウィンクルの花嫁」Tジョイ大泉 岩井俊二は苦手である。映画の内容というよりも、如何にも山の手インテリ小ジャレてハイセンス、今時女子の受け要素で固めて、caféよりも居酒屋下町ノリの当方とは意匠が違う。今回も“リップ…

2016.4.21 「モヒカン故郷に帰る」 スバル座

2016.4.21「モヒカン故郷に帰る」スバル座 この監督の「キツツキと雨」はとっても好きである。「南極料理人」も「横道世之介」も良かった。話をガチガチに詰め込まない。独特のルーズさがある。シーンの展開は余計な説明などせず早い。だがシーンの…

2016.4.10 「さざなみ」 シネスイッチ銀座

2016.4.10「さざなみ」シネスイッチ銀座 イギリスの片田舎に引退して静かに住むケイト (シャーロット・ランブリング) とジェフ(トム・コートネイ) の夫婦。静かな田舎の風景が美しい。結婚45周年のパティ―をひかえた、その前一週間の物語。子供は居…

2016.4.5 「百円の恋」 テアトル新宿

2016.4.5「百円の恋」テアトル新宿 安藤サクラ、日本アカデミー最優秀主演女優賞受賞凱旋記念と称しての上映。成程、安藤サクラで成立している映画である。 32歳のグウタラダメ女が、中年のこちらもダメ男 (新井浩文) に歳の割には可愛い恋をして、…

2016.3.18 「エヴェレスト 神々の山嶺」 Tジョイ大泉

2016.3.18「エヴェレスト 神々の山嶺」Tジョイ大泉 作家に文体があるように作曲家にも自分のメロディというものがある。それは生理に近い。それを超えようと、偶然性の音楽、理論に即した作曲、数学に委ねた作曲等、様々な試みがなされている。個人…

2016.3.15 「家族はつらいよ」 丸の内ピカデリー

2016.3.15「家族はつらいよ」丸の内ピカデリー 「母と暮らせば」の前に出来ていた作品。「東京家族」のキャストをそのままに喜劇とした。「家族はつらいよ」のタイトルは「男はつらいよ」と少しでも連動させようとする営業サイドが付けたネーミング…

2016.4.1 「ハッピーアワー」 テアトル新宿

2016.4.1「ハッピーアワー」テアトル新宿 昨年のキネ旬の邦画第三位、5時間17分という長さが話題となった映画。テアトル新宿で一週間だけの上映があった。3つに分けての上映、分け方は全くのぶった切り。2回の10分の休憩、高齢者は助かる。 役者は全…

2016.3.29 「リリーのすべて」 みゆき座

2016.3.29「リリーのすべて」みゆき座 肉体は生まれた時から男女の違いを明白に示す。しかし意識は後付けの様な気がしてならない。肉体と同じ様に、男の意識、女の意識、と明確に違う構造になっているのだろうか。脳内に先天的に明確な違いがあるの…