2011.6.13「テンペスト」シャンテ
2011.6.13「テンペスト」シャンテ
予告のヘレン・ミレンが素敵で、予告の中世ルネッサンス風のアカペラの歌が素敵だったので。
でもやっぱり芝居の映画化の感は免れなかった。朗々とした台詞の字幕は、読むのが遅い私には追いつかず。舞台というデフォルメされた場で聞けば含蓄のある台詞だろうが、荒涼としたリアルな島の映像の中で言われると、どうしても詩的深みは半減する。映画はどうしようもなく即物的である。部分的に良いところもあるのだが。
でも音楽は面白かった。クレジットを見切れなかったが、音楽はポピュラー系の人では。部分的には安っぽいEGのギンギン鳴るところ、ドラムのリズムだけのところなど頂けない箇所もあるが、オケでやるより面白かった。
素朴なアカペラボーカル曲、あれはオリジナルかトラディッショナルか。風の妖精が唄うあの歌だけでも音楽は成功である。
ヘレン・ミレンは見事である。
監督 ジュリー・テイモア 音楽 エリオット・ゴールデンサール