2017.09.17 「ゴジラ シネマコンサート」 10/31に開催
2017.09.17 「ゴジラ シネマコンサート」10/31に開催
東京国際映画祭のイヴェントとして「ゴジラ シネマコンサート」が開催される。
そのプレトークにゲストとして参加することになった。富山省吾 (プロデューサー)、樋口真嗣 (監督) の両氏と私。実は中島春雄さん(初代ゴジラのスーツアクター)が参加する予定だったが、先月急逝され、そのピンチヒッターである。何の肩書も無い、無名の私で良いの? 良いというのでお引き受けした。
「ゴジラ シネマコンサート」は2014年7月13日「第四回 伊福部昭音楽祭」の第二部として最初に行われた。シネマコンサートスタイルは邦画としては初である。果たして技術的に可能か、こんなことしてゴジラファンは怒らないか、10分以上演奏が無い時オケの人はどうするだろうか、その時指揮者は座っていて良いものか、イヴェントとしてサマになるか、切符は売れるか、様々な不安を抱えてのスタートだった。
技術的には東宝サウンドスタジオのスタッフが音楽を除去した台詞と効果音だけの音声を見事に作ってくれてほぼ解決した。一体どうやったのか? というくらい完璧に音楽を抜いてくれた。例えばアナウンサーが絶叫する最後の放送、あの台詞のバックには音楽がベッタリ流れている。それが見事にアナウンサーの声だけになっていたのだ。あれは未だに解らない。厳密には声の後ろに音楽は残っているらしい。でも私の耳では解らなかった。ここに生の音楽が被れば、まず誰にも解らないよ。その言葉が心強かった。
切符は売り出したら、あっと言う間に売り切れた。関係者やスタッフの席をどう確保するかを心配する位だった。
当日は、和田薫さんが一番大変だった。譜面を修復した和田さんはそれを画面に合わせて指揮しなければならない。普通のコンサートの指揮と違って、画合わせがあるのだ。テンポは曲ごとにみんな違う。相当練習されていたのだと思う。一つのキッカケも狂うことなく、ピタッと画面に合っていた。
来てくれた人はみんな喜んでくれた。ホッとした。
2015年1月18日、NHKホールで二回目をやった。前ほどの不安は無かったが、会場が広いので若干のPA (音量増幅) を使った。通常オーケストラの演奏会でPAは使わない。前回は使わなかった。NHKホールは大きいので若干PAを通した方が迫力が出ると音響スタッフからのサゼスチョン。でも使いすぎると生オケの良さが無くなる。その塩梅が難しい。それを絶妙にやってくれた。音としては前回より良かった。これは場所ごとに必ず付いて回るものなのだ。
その晩のツイッターに樋口真嗣氏がお褒めの言葉をつぶやいてくれていた。
その後、京都、福岡と行った。札幌でもやるとのこと。そして10月31日の東京フォーラムCである。
洋画のシネマコンサートは花盛り。「スターウォーズ」には負けられない。