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映画と映画の音楽  by  M・I

音楽を気にしながら映画を観る、そんな雑感

2015.5.15「セッション」新宿TOHOシネマズ 

2015.5.15「セッション」新宿TOHOシネマズ 人生が展開する瞬間、それをジャズのDrを通して見事に描いた映画。 最近見た映画の中では一番パッとしない風貌の男、このユダヤ系主人公が、のし上がってやる! とひたすらDrを叩く。ようやく出来た恋人もDr…

2015. 5 6「マジックインザムーンライト」シネリーブル池袋

2015. 5 6「マジックインザムーンライト」シネリーブル池袋 肩の力抜けて、W・アレンの人間賛歌。軽快洒脱。これまでの人生80年の経験知識の蓄積の上の、サラリとした上澄みエキスで語る、人生肯定の恋愛映画。もともとシャイな人、真正面から人間と…

2015.4.30「バードマン」池袋シネリーブル 

2015.4.30「バードマン」池袋シネリーブル 60歳を過ぎた頃から来し方行く末が急に見えてきて、視界が拡がった。来し方よりは行く末の方に。行く末はいずれ宇宙の塵、そう考えると諸々が全く違って見えてくる。食わねば死ぬしクシャミもする。他人は…

2015.3. 「アメリカンスナイパー」 日劇マリオン 

2015.3. 「アメリカンスナイパー」 日劇マリオン アメリカに生まれてなくて良かった。アメリカはカウボーイの国、肉体の国なのだ。ヒーローはカッコよくて強くなければならない。ヒーローが肉体によって成り立つのはどこの国も同じかもしれないが。 彼…

2014.8.5「オール ユー ニード イズ キル」丸の内ピカデリー 

2014.8.5「オール ユー ニード イズ キル」丸の内ピカデリー Deathはいつの間にかReset という、軽い言葉になってしまった。原作は桜坂洋の小説。 ゲームを実写にしたような映画。ネタは時間のループ。死ぬと前の決められた時間に戻って生き返り、し…

2014.7.28「ジゴロインニューヨーク」シャンテ 

2014.7.28「ジゴロインニューヨーク」シャンテ 最初のカット、音楽の付け方、ほとんどウディ・アレン。でも出演はしているものの、監督でも脚本でもない。全編既成曲、ジャズというよりはラテン寄り。でもラストの「ムーンライトインバーモント」と…

2014.2.25「エイジェント ライアン」スカラ座

2014.2.25「エイジェント ライアン」スカラ座 トム・クランシー原作、ハリソン・フォード主演の「パトリオットミサイル」「今そこにある危機」、面白かった。そのドクター・ライアンのシリーズ。予告編が思わせぶり、潜入した先に何故か婚約者が居た…

2014.2.19「ウルフ オブ ウォールストリート」丸の内ピカデリー 

2014.2.19「ウルフ オブ ウォールストリート」丸の内ピカデリー マーチン・スコセッシ、若いなぁ。こんな今時風の映画を撮れるなんて大したもの。ディカプリオも最近の中では一番良い。成り上がりの、金とドラッグとセックスまみれの株屋を、初めか…

2014.1.30「危険な関係」シャンテ 

2014.1.30「危険な関係」シャンテ ロジェ・ヴァディムの「危険な関係」は、我が性に目覚める頃の衝撃だった。そして何よりアート・ブレイキーの音楽が私のジャズの初体験だった。 さて韓国の「八月のクリスマス」(未見)の監督が作った、韓中合作の…

2013.11.11「ヒトラーの偽札」DVD 

2013.11.11「ヒトラーの偽札」DVD ナチがユダヤ人を使って偽札を作ったという実話に基づく話。久々見事な映画。主人公は贋物作りの名人、お札、パスポート、何でも作る。1936年の夜のベルリンの実力者。そしてユダヤ人。この男、生きる為ならどん…

2013.3.25「フライト」丸の内ピカデリー2

2013.3.25「フライト」丸の内ピカデリー2 飛行機パニックものと思っていた。それがオスカーの候補に入ったのだから、何かそれなりのものがあるのか。導入は飛行機パニックもの、しかしそれは実に手短に説明して、あとは“嘘をついてはいけません”と…

2013.2.26「世界にひとつのプレイブック」シャンテ  

2013.2.26「世界にひとつのプレイブック」シャンテ 久々にハートウォーミングな恋愛映画である。 原作の直訳なのか、邦題の意味が良く解らない。 夫を事故で亡くした女と、妻の浮気相手をボコボコにして躁鬱病になって病院に入った男のハッピーエン…

2013.1.29「007スカイフォール」有楽座

2013.1.29「007スカイフォール」有楽座 文句なしです。面白い。娯楽映画とはこういうこと。 007五十周年とか。その蓄積を盛り込んだ話の作りにまず感心、上手い。 ボンドはちゃんと老いている。Mも引退を迫られている。周りはIT世代に様変わ…

2013.1.24「テッド」スカラ座

2013.1.24「テッド」スカラ座 縫いぐるみのテディベアが命を吹き込まれ、ひとりぼっちだった男の子と共に成長し、今や二人は中年を迎えている。そんな設定アイデアは中々。おまけに二人は葉っぱとDVDで青春を過ごした。でも男の子には彼女がいる…

2012.12.10「恋のロンドン協騒曲」シャンテ 

2012.12.10「恋のロンドン協騒曲」シャンテ ウディ・アレンはロンドンが嫌い、そんな気がしてならない。 例によってエッセイ的映画。「日の名残」の老名優、アンソニー・ホプキンスが歳に抗い肉体を鍛錬、妻と別れて米人のコールガールと思しき女…

2012.10.29「アルゴ」丸の内ピカデリー 

2012.10.29「アルゴ」丸の内ピカデリー ベン・アフレック 主演と監督、中々の才人である。役者としてもカッコいい。 イランのホメイニ革命で逃げそこなった米の6人を脱出させる話。偽映画の製作をでっち上げて、ロケハンに赴いたスタッフとして脱…

2012.5.29「ミッドナイト イン パリ」 丸の内ピカデリー 

2012.5.29「ミッドナイト イン パリ」 丸の内ピカデリー 久々のウディ・アレン。私小説的スタイルは変わらず。この人いつも等身大の自分を変にドラマとして作り込まずストレートに描いて、しかもシャレたエンタテイメントになっている。但し虚構と…

2012.3.19「タイム」シャンテ 

2012.3.19「タイム」シャンテ 時間を電子マネーにしたような話。支配層が時間を管理していて、下層階級は25歳を過ぎると僅かな時間しか与えられず、生き延びたければ必死に時間を溜めねばならない。発想は面白い。しかし社員食堂での支払いが30…

2012.3.5「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」丸の内ピカでリー 

2012.3.5「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」丸の内ピカでリー 9.11ネタは10年を経て、ようやく客観化出来るようになったというべきか。 父親のトム・ハンクスがWTCビルの犠牲となり、残された息子が、父親の残した鍵を頼りに、父親…

2012.2.28「おとなのけんか」シャンテ  

2012.2.28「おとなのけんか」シャンテ ポランスキーは自信があったのだろう。頭とお尻にロングで子供たちが公園で遊ぶ姿、それ以外はすべてNY中流のアパート、一室ではないが、リビング、台所、風呂、入り口、廊下、全てその中、出演者は四人だけ…

2012.2.15「灼熱の魂」シャンテ   

2012.2.15「灼熱の魂」シャンテ 見ている間中、ほとんど息が出来なかった。 中東のどこか、 キリスト教徒とイスラムの憎悪の応酬の中で信じられない一生を送った女、その女ナワルが残した遺書に従い二人の子供が母の過去を遡る。一通の遺書には「父…

2012.1.14「サラの鍵」新宿武蔵野館

2012.1.14「サラの鍵」新宿武蔵野館 下着まで星のマークを縫い付けられたユダヤ人、その迫害は決してナチだけではなく、フランス人自身の手によってもなされていた。ビシー政府ペダン将軍によるユダヤ人迫害が語られる。ペダン政権弾劾の話かと思っ…

2011.9.15「ゴーストライター」 ヒューマックス有楽町 

2011.9.15「ゴーストライター」 ヒューマックス有楽町 ポランスキーである。渋い。円熟。上手い。余裕である。 やめたばかりのイギリス首相の自叙伝のゴーストライターを依頼されるイアン・マクレガー。前任者は不審な死をとげている。アメリカの人…

2011.6.13「テンペスト」シャンテ 

2011.6.13「テンペスト」シャンテ シェイクスピアの「テンペスト」の映画化。 予告のヘレン・ミレンが素敵で、予告の中世ルネッサンス風のアカペラの歌が素敵だったので。 でもやっぱり芝居の映画化の感は免れなかった。朗々とした台詞の字幕は、読…

2011.6.7 「クロエ」 シャンテ  

2011.6.7 「クロエ」 シャンテ ひとつ間違えると安っぽい昼メロになるところをそれなりにゴージャスなセミエロティックサスペンスに纏めたのはハリウッドの力か。 何不自由ない中年のジュリアン・ムーアが夫の浮気を疑い、娼婦に誘惑を依頼、夫を試…

2011.6.2 「ブラックスワン」日劇マリオン  

2011.6.2 「ブラックスワン」日劇マリオン この手、あまり得意ではありません。 サイコホラー音楽映画。ナタリー・ポートマンは見事なバレーダンサーを演じて驚嘆。役柄に肉体を合わせて完璧。カメラも長回しでダンスシーンを捉えて文句の付けような…

2011.5.10「ブルーバレンタイン」シャンテ  

2011.5.10「ブルーバレンタイン」シャンテ これは結婚に至る熱い日々と、それから5年後の危機を迎えた日々を、見事なカットバックで繋いだ、夫婦の誕生と崩壊の物語。 女には家庭というものへのトラウマがあり、男は温かい家庭というものを知らな…

2011.5.9「抱きたいカンケイ」丸の内東映 

2011.5.9「抱きたいカンケイ」丸の内東映 ナタリー・ポートマンのアイドル映画。「ブラック・スワン」の公開を控えているのに、こんな駄作が先に出て良いのか。売りがN・ポートマンのみであれば、逆にこの時期しきないのか。 久々に何の捻りもない…

2011.5.9「キッズ・オールライト」シャンテ  

2011.5.9「キッズ・オールライト」シャンテ レズビアン夫婦の物語。 人口受精で二人は一人ずつ子供を生む。姉弟はレズビアンの模範的家庭環境で順調に育ち思春期を迎える。二人は父、つまり精子提供者を知りたくなり、突き止め、会う。男は、家庭を…

2011.4.19 「トゥルーグリット」 シャンテ

2011.4.19 「トゥルーグリット」 シャンテ 「トゥルーグリット」はコーエン兄弟の西部劇。子役の女の子が見事。 音楽は木管を上手く使っていた。Claのソロが西部の荒野にこんなに合うなんて。 蛇に咬まれた女の子を抱きかかえて夜の荒野をひた走る…

2011.4.14「ザ・ファイター」丸の内ピカデリー 

2011.4.14「ザ・ファイター」丸の内ピカデリー アメリカの片田舎のぐちゃぐちゃの家族関係ながら、絆だけは固い家族の中の、兄弟の物語。兄はボクサーでいいところまで行くも、今はヤク中。家族のトラブルの元。弟はボクサーとして可能性を秘めてい…

2011.4.8「わたしを離さないで」シャンテ 

2011.4.8「わたしを離さないで」シャンテ 衝撃である。小学校3,4年の頃、「死」の恐怖が解り始め、声にならない声を出して叫んだ、多分誰もが経験したのではないかと思うアレが、見事にそのまま映像になっていた。 イギリス片田舎の寄宿舎の子供…

2011.2.2 「アンストッパブル」日劇マリオン 

2011.2.2 「アンストッパブル」日劇マリオン 典型的ハリウッド娯楽大作。暴走する機関車を二人の男が止めるというだけの話。それを手汗握るエンタテインメントにするのがまさにハリウッドのノウハウ。単純に面白かった。 音楽は打ち込みリズムに弦、…