映画と映画の音楽  by  M・I

音楽を気にしながら映画を観る、そんな雑感

2017-01-01から1年間の記事一覧

2017.04.25 「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」 日比谷シャンテ

2017.04.25「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」日比谷シャンテ 1963年、ケネディ暗殺。動転するジャクリーヌ・ケネディ (ナタリー・ポートマン) の葬儀までの日々を追う。但し動転をそのまま映画にしたので、時系列は飛び、その都度の連想…

2017.04.20 「パッセンジャー」 日劇マリオン

2017.04.20「パッセンジャー」日劇マリオン 漆黒の宇宙にただ二人取り残された、絶対孤独の哲学的SFを期待していたが見事に肩透かしを喰った。 5000人の宇宙移住者を乗せた宇宙船が彼の地を目指す。到着には120年掛かる。みんな冬眠状態で運ばれ、…

2017.04.04 「ムーンライト」 日比谷シャンテ

2017.04.04「ムーンライト」日比谷シャンテ マイアミの黒人スラムに住む孤独な少年、母はヤク中母子家庭、おまけにゲイらしい。それをタネにイジメられる。どこにも居場所のない少年の成長の物語。 本名はシャロン。小さい頃は ”リトル” と呼ばれ、…

2017.02.06 「マグニフィセント セブン」 新宿ピカデリー

2017.02.06「マグニフィセント セブン」新宿ピカデリー 「七人の侍」「荒野の七人」のリメイク。それにしても「マグニフィセント セブン」というそのままタイトルはいかがなものか。でも確かに上手いタイトルが浮かばないなぁ。 デンゼル・ワシント…

2017.03.28 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 ヒューマントラスト有楽町

2017.03.28「わたしは、ダニエル・ブレイク」ヒューマントラスト有楽町 ダニエル (デイブ・ジョーンズ) は熟練の大工、60歳位、妻に先立たれ子供はいない。地道に働いてきたが心臓病と分かり、医者から働くことを禁じられる。そこで支援手当の申請…

2017.03.21 「たかが世界の終わり」 ヒューマントラスト有楽町

2017.03.21「たかが世界の終わり」ヒューマントラスト有楽町 題名につられて見てしまった。有名な監督らしい。カンヌで賞を取ったことも後で知った。 冒頭の深い闇。効果音がFIしてそれが夜の機内であることが解る。いかにもな思わせぶり。思わせぶ…

2017.03.17 「ラ・ラ・ランド」 日比谷シャンテ

2017.03.17「ラ・ラ・ランド」日比谷シャンテ ハリウッドへ向かうハイウェイは夢を抱えた若者の車で大渋滞である。カーラジオから流れる音楽のコラージュが凄い。クラブDJもビックリという巧みな繋ぎで何曲並べているのか分からない。エンドロール…

2017.03.10 「愚行録」 丸の内ピカデリー

2017.03.10「愚行録」丸の内ピカデリー 冒頭、夜の混んだ乗り合いバスの中、座っている妻夫木にお節介なオヤジが、脇に立つ老婆に席を譲れと促す。カットは中途半端に長い。しかも手持ち。今風メリハリの演出とは違う。導入としては絵的なインパク…

2017.02.20 「武満徹 21回目の命日」

2017.02.20 「武満徹 21回目の命日」 (1996年1月? 2月? あるいは1995年12月か…) 武満先生から突然電話が入った。びっくりした。 “武満です” 一瞬分からなかった。 「燃える秋」や「乱」のサントラ以来お付き合いは続いていたが、気軽に電話を頂く…

2017.02.13 「キセキ あの日のソビト」 丸の内TOEI

2017.02.13 「キセキ あの日のソビト」丸の内TOEI “命懸け”という言葉は死語になったのかもしれない。かつて若者は命を懸けて成りたい者に成ろうとした。演歌歌手を目指すものは命懸けで東北から上野へと上京した。シンガーソングライターを目指す…

2017.02.08 伊福部先生の命日 没後11年

2017.02.08 伊福部先生の命日 没後11年 もう一年が経ってしまった。映画の感想だけを書くつもりだったが、接した作曲家の先生方の命日の日だけは、思い出などのコラムを書くことにして、伊福部先生について書いたのがつい先日、あれから一年が経っ…

2017.02.03 「恋妻家宮本」 Tジョイ大泉

2017.02.03「恋妻家宮本」Tジョイ大泉 50歳過ぎて、子供も片付いた。そこに訪れる “私の人生これで良かったの?” 熟年クライシス。子供が居る居ない、経済的問題、親の介護、個々の条件はみんな少しずつ違うも、大きな背景としては女性に経済力が…

2017.01.25 「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」 日比谷シャンテ

2017.01.25「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」日比谷シャンテ ファーストカットはナイロビの可憐な少女である。父から勉強を教わり、母が焼いたパンを市場で売る。フラフープで遊び、原理主義者に咎められるも父はそっとかばう。ナイロビ…

2017. 1.23 「ヒトラーの忘れもの」 シネスイッチ銀座

2017.01.23「ヒトラーの忘れもの」シネスイッチ銀座 それにしても上手い邦題を付けたものである。ポスターも何も見ずにこのタイトルだけを見たら、ちょっとロマンチックなものさえ感じてしまう。「ヒトラーの偽札」というナチを扱いつつ欧州の知性…

2017.1.9 2016年度総括 「M・I グランプリ」

2017.1.9 2016年度総括「M・I グランプリ」 このブログ、始めてちょうど一年である。昨年の元旦、それまでに書き溜めたもの125をアップしてのスタートだった。 昨年は劇場でちょうど100本の映画を観た。その内ブログに書いたものは70、忙しさにかまけ…

2016.12.20 「湯を沸かすほどの熱い愛」 有楽町ヒューマントラスト

2016.12.20「湯を沸かすほどの熱い愛」有楽町ヒューマントラスト 予告編、癌を宣告され余命幾ばくも無いしっかり者の宮沢りえ、蒸発した旦那を探し出し、閉じていた銭湯を再開して、イジメに合っている娘の尻を叩き、それだけで、あゝ病気物余命物…